「んじゃ、ここで。」 そう言って、私は私の、彼は彼と郁弥君の家に帰った。 何気ない毎日が大好きだ。 でも、今日はうんと変わった。 初めての委員会。 初めて名前で呼んでくれる存在。 初めて呼び捨てで呼んでくれる存在。 偶然という名の少年。