マスクちゃんの恋。



「で、二人とも熱を出したと??」



翌日、俺はヒカルの隣に布団を敷いて寝ていた。




詳しくは説明してないけど、付き合うことになったとだけ伝えて。





「なに??バカなの??バカは風邪ひかないらしいけど、バカなの??なんでこんなに手がかかるの??我が家の子供は。」




そして俺の隣に郁弥が、郁弥の隣に明音が。



小言を言っている、元気な由香。




「あ、ヒカルはいいのよ。可愛いから。」




えっと・・・俺と郁弥はともかく、彼氏の明音は??




とにかく。




「お手数をおかけします・・・。」




俺たち四人はてんてこ舞いの由香を前にして、小さくなった。