「・・・そんな顔すんなって。俺と帰れるんだから、笑顔になれって。」



いつもと違う悠真。



いや、小学生の時の悠真。



俺様だった悠真。



懐かしい悠真。



「ゆ・・・うま??」



「なんて顔してんだよ。ほら、行くぞ。置いてくぞ。」




「あ、うん!!」



体育祭で近づいた距離。



離れたように思われた距離。




そしてまた、近づいた距離。