走り出したかった。 でも足を、くじいちゃって。 ギシギシ痛んで。 「4組、汚ねぇ!!」 そんなクラスメイトの声が聞こえた。 悠真まで、あと20メートルもある。 そう思って、はるか遠くの悠真を見た。 と思ったら、悠真はすぐそばにいて、 私に肩を貸して立たせてくれたあと、 「任せろ。」 その一言で、走り出していった。