マスクちゃんの恋。



「あ、口のとこ、ついてる。」



そう言って悠真は、私の口もとのご飯つぶをとってくれた。



びくっとする体。



「あ、ごめんっ!!」



「い、いや、だいじょう・・・ぶ。」



そう言いながら、自分でも顔がどんどん青くなっていくのがわかった。



あの時の光景が、フラッシュバックしてくる。



力強くつかまれた手首。



無理やり合わさった、唇。




キモチワルイ、キモチワルイ。



怖い・・・。