そんな中。

「はぁ~っ、美味しかったぁ」

食べ続けに飲み続け。

撫子がようやく箸を止めて、お腹を撫でる。

公園の花見から参加して、雛菊の花見弁当、疾風のオードブル、薊の花見スイーツと堪能し、ここに来て更にこはくの弁当もガッツリ食べた。

午前中に陸上部の練習に参加していたとはいえ、どれだけ健啖家なのか。

こんなに食欲旺盛だというのに、スプリンターらしく細身でカモシカのようなスラリとした脚だというのだから、相当なカロリー消費量なのだろう。