すっかり日も暮れた。

教頭のはからいで、学園のグラウンドの照明をつけ、桜がその灯りに映える。

適度な明るさの中、夜桜を見ながらの酒はまた格別なのだろう。

剣豪の旦那、龍娘、毒舌教師と酒が進む進む。

しまじろうもカルピスが進む進む。

日本史教師は何故か酒を飲んで酷く激怒していた。

怒り上戸らしい。

腹に子供がいる身、飲酒は残念ながら控えているこはくだが、その代わりに教師陣に酒を注いで回る。

「あ、そうだ」

古文教師がポンと手を叩いた。

「私、お花見と聞いてちょっとしたお弁当作ってきたんです、皆さん召し上がって下さい」

「っ!!!!!!」

教師陣、一斉にズザザザッと退く。