夏休みが終わり、二学期が始まった。

私は晴香と登校していた。向かいから、腕を組んで歩いてくる。

「春馬!!」

怒った顔をした晴香が呼んだ。

「おはよ。」

笑顔の春馬。・・・隣には、女の子が腕を組んだまま立っている。

私は、晴香を引っ張って、学校の中に入った。

「何よあれ!!毎日のように女が変わってる」

怒った晴香が、私を睨んだ。

「睨まないでよ、怖いから」

後ずさりする私。

「冬子が早く好きって言わないから、こんなことになってるんだよ」

なおも攻めたててくる晴香。

「そんなこと言ったって…」

好きなんて言えるわけないでしょ?!

「言わないの?」

「言わないんじゃなくて、言えないの」

「もう、じれったい!!言っちゃいなさいよ」

「言わないの」

「毎日あんなの見てられな!」

「いいの!ほっといて」