「月也…!」
僕はその声に反応し、振り向いた。
そこにいたのは……。
隼人だった…。
「お前…月也だよな?」
「僕は黒ウサギです」
隼人に銃を向けた。
「黒…ウサギ?」
隼人は僕が持っている銃を見て怯えている。
「悪いけど、君には死んでもらうよ…」
「嘘だ…。嘘だ嘘だ…!月也!」
「…僕は月也じゃない」
僕は銃の引き金を引いた…。
パーン―――。
悲しい音が血の海と化した廊下に響き渡る……。
バタン―――。
隼人は静かに床に倒れた。
「月也………」
隼人は悲しそうな顔で僕を見つめる……。
「ゴメンね隼人。これが…これが僕の使命だから」
僕は苦しそうな隼人に近寄り、隼人の耳元でそっとそう囁いた。
そして最後に……
隼人の頭部目掛けて銃の引き金を引いた。


