僕達は電車に乗った。
電車の中での僕達の会話は無かった。
あぁ…。僕は夢を見ていた気分だ。
隼人と言う僕の友人の存在は………。
今日この僕の手で無くなってしまうのだ………。
でも仕方ないよね?
僕は殺し屋…。
殺し屋の黒ウサギなのだから……。
電車から降り、学校へと向かう。
外の冷たい雨は激しさを増す。
「おはよ!」
声をかけて来たのは隼人だった。
「おはよう」
僕と雷はいつものように挨拶をする。
「ん?どした?なんか顔色悪いけど…」
隼人は僕の顔を見て心配そうにしている。
「そう?別に平気だよ」
「無理すんなよ?」
隼人はニッコリ微笑んだ。
僕は隼人の笑顔を見て今にも壊れてしまいそうだった…。
今までこんな感情を持った事がないのに……。
僕はすごく悔しくなった。


