†黒ウサギの仕事†




「黒ウサギと同い年なら、僕とも同い年だね!尚更楽しくなりそう!」



雷はその綺麗な瞳をキラキラさせる。





「接客お疲れさ~ん!」



リーダーが1枚の紙をヒラヒラさせて戻って来た。



「お疲れ様です。お客様の事、何か知れました?」



「う~ん。まぁまぁかなぁ!」


リーダーはその紙を僕に渡して来た。



さっき来たお客様の事が書かれていた。



僕が見るからに今回のターゲットとお客様の関係は良く分からなかった。



「……ん?」


僕は思わず声に出してしまった。



「黒ウサギ、分からないのか?」


「は…はい…」



「今回のターゲットとお客様の関係は、従兄弟同士なんだよ」



「身内同士ですか…」



「醜いな…」


リーダーはクスッと笑いまた部屋に戻ってしまった。