†黒ウサギの仕事†




そしてしばらくしてからお客様は帰って行った。




「ありがとうございました。お気をつけてお帰りくださいませ…」




「ねぇねぇ!さっきのお客様、すっごく面白そうな人だったね!ゾクゾクしちゃう!」




雷は窓からお客様を見送りながらそう言った。




「うん。殺し方は僕達で決めていいって…。どんな感じにしようか」



僕は雷達にそう言った。



「……地獄にねぇ…」


璢維人はパソコンを操作しながら考えている。




「いつもよりずっと高い金額のお金が入ってくるんでしょ!?」



「うん。8千万円で契約したからね」




「その依頼、俺も見に行っていい!?」



雷は興奮した様子で僕の腕をグイグイ引っ張る。




「……仕方ないなぁ。いいよ」


僕は雷のおねだりに弱い。



「やったぁ♪楽しみ♪」



雷はぴょんぴょん飛び跳ねている。