高野先生の腕のなか




少し待っていれば来るかも、と思い、壁に寄りかかる。


神山くんも、その場で体勢を崩した。


人通りがほとんどない、特別棟二階。


…沈黙。


ただひたすらに、無言。


神山くんは携帯をいじりだしてしまったし、何もしていなくても神山くんとするべき会話など見当たらない。



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