高野先生の腕のなか




「恵理、怪我したの?大丈夫?」


「全然大丈夫なんだけど…」


高野は、心配してくれているらしい。


確かに、捻挫した足は普段通りに歩くとはいかないし、肩だって動かせば少しは痛む。


だからといって、ノートを運べないほど重傷ではない。


これではあの脅しの通りになってしまう。



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