すると彼はふと俺の手の紙袋を見て、目を見開いた。 「それ…」 俺は右手を持ち上げ、これ?、と尋ねた。返事は返ってこない。 「これは、一年生から貰ったプレゼントで…」 「誰から…?」 俺の話を遮る生徒にきょとんとする。 .