神山くんはサッカー部に所属していて、日に焼けた肌に黒の短髪がよく似合うかっこいい男の子だった。クラスではあまり目立たないものの友達がたくさんいて、私の憧れにもなっていた。 気づいたら、好きになっていた。 そんな彼が私に笑いかけてくれることに、舞い上がっていたのだ。 だから、本質を見抜けなかった。 .