追憶の詩 -浮世抄華-

【斎藤】


まさか、副長があのような事をするとは…。




副長にとって、葛葉は特別な存在なのだろう。




「あーーっ!」




「むぐっ!?」




総司がいきなり大声を出したせいで、葛葉は喉に団子を詰まらせた。




「げほっ!げほっ!し…、死ぬ…」




「葛葉!茶だ、飲め」




葛葉は俺が差し出した茶を飲むと、息を吐いた。




どうやら、団子さ流れて行ったらしい。