追憶の詩 -浮世抄華-



それを受け取り、包みを開けると、中にはお団子が数本入っていた。




「これは…?」




「昼間、島田にもらったんだが、食う暇がなくてな。せっかくだから、お前にやるよ」




「良いんですか?」




「ああ」




私はお団子を一本取ると、一口食べた。




少ししょっぱめのみたらしのタレとモチモチとしたお団子が舌の上で転がる。