追憶の詩 -浮世抄華-




まずい、これは本気にまずい…。




「なぁ、涼。これって誰の羽織だ?」




「土方さんのです…」




私は原田さんに羽織を見せた。




平助君と永倉さんも羽織を覗き込んだ。




そこには『土方』と刺繍がされていた。




それを目にし、3人は顔を青くした。





まずいよ…、これ…。