追憶の詩 -浮世抄華-

【涼】


料理か…、何作ろうかな…?




「それゆり、涼ちゃん。その羽織、何だ?」




永倉さんに言われ、私は自分の手元を見た。




「えっ…、ひあぁあ!」




羽織を見て、私は悲鳴を上げた。




持っている羽織は袖の部分が派手に切られていた。




もしかして、あの時の『ジャキン』って音はこれを切った時のもの!?