追憶の詩 -浮世抄華-



あ、良い事思いついたぜ。




「涼、お前、美味い料理を作ってくれよ」




こいつの料理はうめぇから、皆喜ぶだろうし。




「料理…?はい、分かりました!」




涼は自分の出来る事を見つけ、嬉しそうに頷いた。




「美味い飯作ってくれよ、涼」




「うん!」




平助の言葉に涼は笑顔を見せた。




ったく、子供が2人居やがる…。




「早く食いてぇな、涼ちゃんの飯!」




いや、3人か…。




まあ、どっちにしろ、楽しい事の始まりには変わりねぇな。