追憶の詩 -浮世抄華-



「…分かったよ。やりゃあ良いんだろ、やりゃあ!」




土方さんが折れた。




やっぱり、土方さんは何だかんだで涼にはあめぇな…。




「よし、そうと決まったら、涼の所に行こうぜ!」




平助は立ち上がると、涼の部屋に走って行った。




「うるせぇぞ、平助!廊下は走るんじゃねぇ!」




土方さんの怒鳴り声が響いた。




俺は楽しくなりそうだ、と感じ、口角を持ち上げた。




「俺達も行こうぜ、左之」




新八と一緒に涼の所に向かった。