追憶の詩 -浮世抄華-



お茶と茶菓子を持ち、彼の部屋に戻る。




「土方さん、入りますよ」




「……………」




返事が無い。




不思議に思い、私は障子を開けた。




すると…。




「寝てる…?」




土方さんは文机に伏せ、腕を枕に眠っていた。




思えば、彼は最近徹夜続きだった。




それに加え、沖田さんの悪戯で疲れたのだろう。




私のせいでもあるけど…。