朝。

馬小屋の壁からわずかに漏れる、それでいて目を貫かんとするような光で目が覚めた。

昨晩の嵐は、まるで嘘のよう。

「はぁ~。」

わたしは伸びをしながらショットガン二丁を背中にかけた。

ポンチョを羽織り、ナイフを腰のナイフケースに入れた。

ドアを開けようとしたが、何かの気配を感じた。

足音だろうか?

いや、耳鳴りだろう。

ふと後ろを振り向くと、昨日の夜にはなかった布の塊が壁の端に置いてあった。

茶色い、ふさふさしたものが布の塊の上部から突き出している。

あれは恐らく…髪。

人か。

多分男だな。

私は背中からショットガンを抜き、構えた。

殺しはしないが、一応念のため。