「おいそこのお前。」
え…?ここどこ…?
私…寝てた筈なんだけど…
「聞いてんのかブス。」
キョロキョロ
見回して見ても
知ってる場所じゃない
私が今居る場所は
白に統一された部屋
「…聞こえないのかお前…。」
私の前に現れたのは
……金髪の少年?
口パクパクさせていて
何言ってるのか分からない
…多分…聞こえないのか
って言ってるんじゃないかな…
そう…私は生まれつき音が
……“キコエナイ”
「生まれつき聞こえないの」
私は苦笑いした