仲間同士の笑い声、部活の掛け声…あぁ、朝から騒がしい。黙々と教室へ入り自分に向けてくるあいさつを軽く返す。そうすれば、あいつは自然と来るんだ。
「伸くん!」ほら、言った側からもう来た。これが俺の彼女の華恋。言葉を返そうとしたその時、「ねぇねぇ!昨日ね…。」華恋といるとどうしてもペースが合わない。だけど、俺がこいつに惹かれたのはその華恋だけのペースがあったからだ。