ペテンな彼氏

 塁さんの慣れたような、それでいていつもの声が風越しに聞こえる。

 県外・・・?もっと先・・・?


 あぁもう嫌だぁあああああ!!




 そう心の中で叫んでいる内に、やっと私達は目的の場所についた。