翌日。あの日、恭真さんに「学校まで毎日迎えに行ってやる。嫌ならここから出さねぇぞ」と言う命令という名の脅迫をうけ、私は毎日あの溜まり場へ行く事となった。

 

 毎回思うんだけど、あいつの脅迫やら取引やらって何答えてもあいつに得が出るようになっている。

 当たり前なんだろうけど、何て上手い奴だ、と思わずにはいられなかった。

 「・・・また一人なの?」

 自習の途中。

 声がした方を向くと、恭真さんが柱にもたれ掛かってこっちを見ていた。

 今は周りを気にしてるのか、あの明るい声になっている。

 むかつく野郎だ、と思わずにはいられなかった。