Road(仮)

「紫苑がB組なんだ。」


「あぁ、紫苑か。懐かしいな」


「そういえばそうだね」


B組ももう終わっているらしく、両親と一緒に帰ったり、新しくできたであろう友達と帰る用意をしながら喋ってる人たちが開いているドアから見えた。


ちなみに、私のお母さんは桃華や紫苑のお母さんと一緒に喋っていたから、大人は大人で帰るんだと思う。


「紫苑、いる?」


その声が聞こえたのか、紫苑が振り向いてくれた。


いた。


紫苑の席は教室真ん中あたりだった。


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