とっくに気を失っていた。 でも気にしなかった。 あたしはその男を刺しつづけた。 行為とは裏腹に、 だんだん自分じゃなくなっていく気がして怖かった。 「はぁ…っ。はぁ」 肩で息をして立ち上がる。 そのまま2件目の場所へむかった。 3件目、4件目、5件目、6件目… ただひたすらナイフでさした。