「美咲コレ」 そぅ言いながら小さな箱を渡す健ちゃん。 手のひらにのるほどの小さな箱 よく見ると鍵がかかっている。 見覚えゎなかった。 「これ何?」 その質問にためらったよぅな顔をする健ちゃん。 涙でぐしゃぐしゃな私の顔を見て 1つだけ溜め息をつぃて答えた。 「・・・和樹から預かってた。 卒業式の日に美咲に渡してくれって。」 ◆◆◆