「行きたい所あるの?」 「…ない」 「じゃ家で良いじゃん。」 私が笑うと健太も笑った。 そうだねって。 子供みたいな性格なのに 腕はガッツリしてて… 痩せマッチョってヤツ。 いや、そんなマッチョじゃないけど。 「ねー爽那」 「ん?」 「…好きだよ」 耳で囁くその声に裏がある。 「うん」 うんしか言えない。 だって嘘だもん。 全てが本当ならどれだけ嬉しいのだろう。 好きだとか愛してるとか 嘘でも良いの。 みんな言うよね。 片想いの人は。