だから、ハルトには感謝してもしきれないんだよね。



「サクラ、サンキュー!」



ハルトが友達を連れて戻ってきた。



「あ、エイジじゃん。」



アンナを見ると、ハルトの友達を指差している。



「アンナも同じクラスだったんだ。」



…誰?



「あ、こいつ俺のダチのエイジ。坂口さんと去年、同じクラスだったんだよ。」



そうだったんだ。


エイジ君、クールそう。



「あんた、金子サクラ?」



フルネームで私の名前を確認する。



「は、はい…。」



「ふーん。あんたが。」