それしか浮かばないしね。


私、女の子らしくないってハルトからよく言われるし。



「ふーん。ハルト君、どこ行ったんだろうね。」



「どうせ、告白されてるか、友達と馬鹿しに行ったんでしょ。」



どっちかしかないもんね、ハルトは。



「…ハルト君とサクラ、なんだかんだ仲いいんじゃん。安心したー。」



私にはハルト以外、去年友達がいなかったから。


人と仲良くするのが、ちょっと苦手なんだよね…。


それをアンナは知っているから、1年間不安だったらしい。