突然、ハルトは私に荷物を押し付け、教室から出て行った。



「…人をパシんなっつうの!」



私はそう言いながら、ハルトのカバンを隣に置き、私の荷物をその隣に置いて、席を確保した。



「ハルト君って、あんまり女の子と話さないらしいね。」



「あー、そうだよ?女の子はハルトの周りで騒ぐから面倒くさいんだって。」



人気者だから、人が集まってくるんだもんね。



「だけど、サクラとは話すよね。何で?」



何でって、言われても…。



「女の子として見られてないから?」