ハルトは否定しなかった。


友達の好き、だよね?



「…今すぐ、俺らの前から消えろ。そしたら、許してやっから。」



ハルトがそう言うと、立花君は出て行った。



「…サクラ。」



ハルトが私の頭を撫でる。



「遅くなって、ごめんな?」



遅いなんて、気にしないよ。



「助けに来てくれるって、なんとなくわかった。」



助けてって、念じたら来ちゃうんだもん。



「…マジで、心臓止まるかと思った。」