立花君は眉間にシワを寄せながら、呟く。



「ま、結果的には俺の勝ちだけど。」



立花君は私に近付いてくる。


これ、すっごく危ないよね?



「来ないで!!誰か、誰か来て!!」



「来ないよ。入学当時からいる君なら、ここに人が来ないのわかってるだろ?」



絶対に来ない。


私ですら、来たことなく聞いただけなんだから。


立花君が私を引き寄せ、首筋に唇を這わせる。



「…いや……。」



ハルト…。



「可愛いね、サクラちゃん。」