校舎の中をとりあえず歩いていると、立花君に出くわした。 「あれ、サクラちゃん?何してるの?」 「あ…ハルト見てない?」 あんまり話したくなかったけど、もしかしたら知ってるかもしれないし。 「……あー、知ってる。ついておいで。」 私は何も疑わず、ついて行った。 そこはハルトたちでも使わない、空き教室。 校舎の隅っこで、基本誰も行き来しない。 「本当にここなの?」 「…騙されやすいみたいだな。」 え…?