俺は思わず、聞いた。



「…人付き合いが苦手なの。」



だから、誰とも話さなかったのか。



「寂しくねぇの?」



「んー?寂しいけど、中途半端に友達になるより、信頼出来る友達が1人いれば十分。」



坂口さんのことだと、すぐにわかった。


それと同時に、傍にいたいと思った。


何だかわかんねぇけど、寂しい想いをさせたくなかった。



「斎藤ハルト、よろしくな。サクラ。」



サクラはまた驚いた。



「…いつも、斎藤君って突然だよね。」



「ハルトでいいから。」