「サクラーっ!」



まただ。


また、彼が私を呼んでいる。



「…ハルト、うるさい。」



彼は私の横まで走ってくる。



「いいじゃん。サクラが朝からテンション低すぎんの。」



だって、低血圧だし。


ハルトはいつも朝から元気だ。



「ハルト、クラス替え見に行かなきゃ。」



そう、今日は始業式。


もちろん、1年毎にクラス替えがある。


去年はこのハルトと同じクラスだった。



「今年はどうなるかなー?」



ハルトはニコニコしている、そんなにクラス替えが楽しみなのかな?