柏木先輩は、

スラッっとした長身で、

さわやかな声と

綺麗な手をしている。


柏木先輩は、私たち一年生に気づかないほど二年生にいっぱい話しかけられていた。

そのおかげで、遠くからだけどじっくりと見ることができた。


やっぱり想像していたとおりの人だ。


優しくて、

包容力があって、

思いやりのある人。


まだ話したことがないけど、目の前の姿でわかる。


女の先輩だけじゃなく、男の先輩たちからも慕われて、握手なんか求められてる。



柏木先輩が持ってきた差し入れのアイスを砂山先生が受け取り、私と麻衣子で家庭科室の冷蔵庫に入れに行くことにした。


少しでも長く柏木先輩を見ていたかったけど、この感動を早く麻衣子に話したくて自分から申し出た。