「よかったぁ!おとうさんが願いを叶えてくれたんだ!」


「お父さんが…?」


「うん!おかあさん、おとうさんは星になったんだよって言ったでしょ?
だから、星に願いをかけたんだ。

『おかあさんが元気になりますように』って」



小さな笑窪を見せて嬉しそうに言った空をもう一度抱きしめた。



「おかあさん、苦しいよぉ~」


「ごめんね‥。空、大好きだよ」


「うん!知ってるよ!僕も大好き!
だからもう離してよ~!」



照れくさそうに笑った空の頭をクシャクシャに撫でた。