遼ちゃんと心だけじゃなく体も結ばれる。


ずっと心の奥で望んでいたこと…。




遼ちゃんの温もりを感じた時、


いつももっと遼ちゃんに触れたい、

遼ちゃんの奥に触れたいって思ってた…。




その願いが今…


叶おうとしてるんだ……。




なのに、私って本当にどうしようもない。


遼ちゃんのシャツのボタンに触れた手が、緊張と恥ずかしさで動けなくなった。




「こわい…?」


遼ちゃんが私の手を握り、顔を覗き込んだ。



「こわくない…。嬉しいよ。ただ…恥ずかしくて…」


遼ちゃんは赤い私の顔に優しく微笑み、

そっと抱きしめてくれた。



「葵、かわいい。すげーかわいい!」


「かわいくないよ!」


「かわいいよ。世界で一番かわいい!」




私がさらに顔を赤くすると、

遼ちゃんは腕の中の私にキスをした。




そして、懐かしい眼差しで言った。