ドキッとした私の目を離さないまま

遼ちゃんがキスをする。



遼ちゃんの口の中で溶けたチョコが、

私の口の中へ…。



チョコと一緒に遼ちゃんの舌が入ってくる。



閉じない遼ちゃんの眼差しが、

私の頬を染めていく。



「味…覚えた…?」


「‥ん…無理だよ…。こんな‥‥覚え…られないよ…」



チョコがどこかへ消えてしまっても止まらない遼ちゃんのキス。


どんどん体が火照っていく…。



私、どうかしちゃったのかな

体の力が抜けてくよ…。



私の頭にまわした遼ちゃんの手が、力の抜けた私を支えさらに激しいキスをする。




今日の遼ちゃん、いつもと違う。


優しいのに、激しくて…

私‥おかしくなっちゃいそうだよ。




「遼‥ちゃん…もう…だめ……」



私の声にハッとした遼ちゃんは唇を離した。


「ごめん…。つい興奮しちゃった」



照れた笑顔を見せた遼ちゃん。

その笑顔が愛しくて遼ちゃんを抱きしめた。


「私も…本当は嬉しかった」



抱きしめる私を見て、遼ちゃんは私の唇についたチョコをペロッと舐めた。


「そんな顔したら、またキスしちゃうよ?」



「キス…したい……」


素直に言った私の言葉を聞いて、遼ちゃんはドキッとした顔をした。