信汰は私から離れて笑顔で言った。


「驚いただろ?」


「うん…」


「驚いて胸の痛みに麻酔かかった?」


「う‥うん」



固まってる私の頬をちねって笑う信汰。


「よかった。少しは役に立てたね。
俺、葵とはずっと友達でいたいと思ってるから。
だから、これからもよろしくな!」



そう言って去ろうとする信汰に言った。


「信汰、ありがとう」



信汰は笑顔で言ってくれた。


「早く教室に戻ろう。いや~な後片付けが待ってるぞ!」


「待って、私も行く!」




二人で一緒に教室に戻った。


告白されたのに、不思議と今までと変わらない信汰と私。


きっと、信汰が友達でいたいって言った言葉が嘘じゃないからだと思うんだ。




ありがとう、信汰。



信汰は最高の友達だよ。