「俺、神崎先生と…セックスした」








私が好きな遼ちゃんの声が


鋭く胸に突き刺さった。





ショックが大きすぎて涙がでない…。




遼ちゃんは、瞬きすら出来なくなった私を見て

自分を責めるように唇を噛んだ。




そしてもう一度私を見つめ、

全てを話し始めた。



「実習生だった神崎先生と親しくなって、神崎先生に告白されたんだ。
だけど、俺はその気がなかったから断った。
それでも言い寄ってくる先生を俺は避けるようになって‥ある日先生は部活帰りの俺を待ち伏せしてたんだ…」



遼ちゃんの顔は、今まで見たことがないほど硬い表情だった。



「薄暗い道で待ち伏せしてた先生が…
俺を待ってた先生が‥襲われた…」




神崎先生が…襲われた……?



胸の中がさっきとは違う痛みに襲われる。




「俺がすぐに見つけて未遂で済んだんだけど、先生はすごく傷ついてて家まで送ったんだ。
その時に……」





聞きたくない…


聞きたくないよ!!







「抱いた…」