「私と遼はセックスをした関係よ」









頭の中が



胸の中が



全てが




壊れそうになる。




「あなた、遼とはセックスしたの?何も言わないってことはまだみたいね」




動くことができない


話すことができない


私は人形のように立っていた。



立っていることすら忘れるくらい、抜け殻の私がいる…。



…いる?


私…ここにいるの?


なにしてるの?



どうして


こんなことになったの?



そうだ…


私が神崎先生に声をかけたんだ。



声さえかけなきゃ


こんなこと‥知らずに済んだんだ…。




こんな嘘


聞かずに済んだんだ……。