本当に驚いたんだ。

こういう事ってもっと大人になってからのことだと思ってた。

なのに、目の前にしちゃうんだもん。

しかも遼ちゃんと一緒に!!




遼ちゃんはどう思ってるんだろう…。


私は遼ちゃんがどう思ってるのか知りたくなった。


だけど恥ずかしくて聞けるわけないし…

聞かれても遼ちゃん困るよね。



頭の中がいっぱいになっていると、遼ちゃんが言ったんだ。


「俺達、ゆっくりいこうな」


恥ずかしそうに言った遼ちゃんの言葉に、

たくさんの愛情が込められてると感じた。


「うん。ゆっくり…いつかね」



笑顔で言った私の言葉に、ドキッとしたように目を大きくした遼ちゃんの顔がまた赤くなった。


そんな遼ちゃんがかわいく思えて笑いそうになる。

それに気づいた遼ちゃんが仕返しをするようにいじわるな質問をしてきた。



「いつかっていつ?」


「いつか‥は、いつかだよ」


「5日?5日ならいいの?」


「ちが~う!!」