銀色のトランペット。



あの演奏会のことを思い出す。





あの音色に恋して


私はここにいるんだ。







鳴らしてみてもいいかな‥‥?


周りを少し気にしながら、さっき教わったようにトランペットを持ち、息を吹き込んだ。




『ブー‥、ブブー…』



鳴ったぁ!!

すごい嬉しい!!!




「おっ!鳴らしやがったなぁ~」


意地悪そうに笑って近づく遼ちゃん。




「今のはド、レはこうやって鳴らすの」


ドからソまで順に教えてくれる。