「遼ちゃん」


「なに?」



「私ね、大きくなったら遼ちゃんのお嫁さんになる!」





私の言葉に遼ちゃんは目を丸くして驚いたけど、


私に微笑み返してくれた。





私の好きな


優しい笑顔を…。





帰り道、七色の虹を見つけてはしゃいだ。


そして、つないだ手と手を高く上げて帰った。







「バイバイ」






また明日も遊べると思った。






だからなんの約束もせずに


いっぱい手を振った。